📅 開催概要
- 日時:2025年9月3日(水) 19:00~21:00
- 場所:株式会社イケル 会議室
- 参加者:4名
📘 課題図書
『殺人犯はそこにいる』 著者:清水潔課題図書感想
無実と無罪の違い 読書の中で、現実の冤罪事件を通じて「無実は事実として罪がないこと」「無罪は法的判断であること」は印象に残った。
固定観念の怖さと事実主義 DNA型鑑定の過信やイメージ操作によって真実が見過ごされるリスクについて恐ろしく感じる。現場・現物・現実の三原則を重視し、組織でも事件捜査でも“事実による判断”が大切だという認識が深まりました。
伝える力と小さな声への配慮 多くの情報や大きな声に流されず、社会で埋もれがちな小さな声に耳を傾ける姿勢の重要性も本書から受け取った学びです。
調査報道の奥深さと真摯な姿勢 著者が地道な現地取材を通じて事実と向き合う姿勢から、「多くの情報は簡単に手に入るが、本当に届くべき声は足で探すしかない」という点にも感動しました。
経営・営業に活かす視点 組織経営も「事実主義」が不可欠。固定観念・レッテル貼りで見落としがちな本質、コミュニケーションのすれ違いといった点を、本書を通じて再認識しました。「見えにくい声を伝える」「相手の本音に耳を傾ける」ことこそ、営業・経営において信頼を育む土台になると感じました。
🎯 メイン研修:「コミュニケーション力を高める」
言葉のコミュニケーション
基礎は「挨拶」。会社や日常生活の中で、挨拶を徹底することが会話・商談・交渉・提案などの土台となります。挨拶が自然にできると、会話はスムーズに進み、営業活動も信頼を得やすくなります。営業の場面では「心を開く挨拶」こそが受注率アップのカギ。
文字のコミュニケーション
メモ・ノート・日報・メール・手紙などの記録や文章化が「伝達」の基本。メールやLINEでのやり取りでも、温かさや気配りの一言が信頼につながると共有されました。大切なのは、記録を振り返り分析すること。個人でもチームでも、文章でまとめ・共有する習慣が営業力向上につながります。
心のコミュニケーション
自己管理や法律遵守が人間関係の土台。「気配り」「心配り」「マナー」「エチケット」など、相手目線での配慮がサービス業にも通じます。自分の本物の気持ちを伝え、相手の気持ちも受け止めることで信頼関係・人間関係が深まります。挨拶や習慣も「目的」を共有し、意味付けしながら続けると、自然に身につく力になります。
傾聴(聞く力)の重要性
会話を円滑にするには「伝える力」と「理解する力」が両輪。聞くことができて初めて真のコミュニケーションが成立します。傾聴すると、短時間で信頼を得られる。相手が自発的に話したくなる雰囲気づくりがポイント。軽率な共感やアドバイスは避け、相手の気持ちをじっくり受け止める姿勢=本物の傾聴。
多様な価値観とクリティカルシンキング
いろんな人と出会い、違う価値観に触れることで、自分の判断基準やコミュニケーション力も磨かれる。その場その場で相手の背景や考え方を想像し、偏見なく受け止める知性が営業に必須。学びの中で「意味付け」「目的意識」の共有が習慣や態度形成の土台になると実感。クリティカルシンキング(批判的思考)を活用し、安易な共感ではなく冷静に物事の本質を見極める力の重要性が共有されました。
参加者の声・ふりかえり
- 日記や記録を習慣化して自己管理を目指したい。
- 挨拶の習慣が家庭や職場でどのように広がるかを考えたい
- 学校の先生の「緩急」をつけた話し方を思いだし、伝え方の大切さを学んだ。
- 学生時代の批判的思考の授業の経験を活かし、会議や仕事でも冷静な分析力を磨く姿勢が大事という気づきがあった。
- 傾聴の姿勢をもう一度見直し、グループ討論や日常の会話でまとめる力を高めていきたい。

次回 2025年10月1日(水)場所:株式会社イケル(岡山市北区平田170-113 ウィンビル 202)